まだ本人も気づいていない可能性を、現場の未来に変える人
同じチームに受け入れるとは、今の能力だけを見ることではない。
私は30年、住宅と経営の現場にいた。7万人以上の経営者、ビジネスマンと出会い、その人が今持っている能力だけではなく、これからどのように花開いていくのかを見てきた。
だからこそ、履歴書だけでは測れないものがあることを知っている。
圭那さんに最初に感じたのも、そこだった。
建築業界は未経験。建築の専門教育からまっすぐ来たわけではなく、工場の生産管理で働いていた。でも、そこにこそ可能性があった。建築業界の当たり前を知らないからこそ、違う角度から現場を見ることができる。製造業で流れを見て、段取りを整え、無駄をなくす仕事をしてきたからこそ、住宅の現場にも新しい視点を持ち込める。
本人は、まだ気がついていないかもしれない。
私は、そこに未来を見ている。
26歳で今のご主人と出会い、糸魚川から下諏訪町へ来た。コロナ禍の中、1DKのアパートで二人で暮らし、プライベートのない生活を経験した。広い賃貸に移る選択もあった。でも、毎月の支払いが消えていくだけの感覚に焦りがあった。
家を建てたい。
それは、ただの憧れではなかった。暮らしを変えたいという切実な願いだった。
圭那さんは、そこで止まらなかった。働きながら通信大学の建築デザイン学科で学び始めた。宅建士にも挑戦した。資格に受かったかどうかだけが大事なのではない。正社員として働きながら、自分の望む未来に時間を投資したことが大事だった。
その姿勢に、私はLive Our Journeysの精神を見ている。
入社後も、簡単ではなかった。接客も、メモも、段取りも、最初からできたわけではない。自分のことばかり考えて緊張していた時期もあった。それでも、千咲ちゃんが向き合い、本人も逃げずに向き合った。初めての仕様決めを終えた日に、千咲ちゃんが置いてくれた付箋を長く覚えていたことに、圭那さんの素直さがある。
そして彼女は、自分の家を建てた。
17坪、2DK。大きな家ではない。予算の中で、土地の条件と向き合い、理想を削り出してつくった家だ。玄関、DK、キッチンの腰壁、駐車スペース。ひとつずつ限界まで考え抜いた。
家は、見栄ではない。暮らしを支える道具だ。
圭那さんは、自分の家づくりでそれを体験している。
今は、その経験を現場管理に使っている。工場の生産管理で培った段取りや流れを見る力を、建築の現場に応用している。さらにAIを活用し、建築業界の固定概念に縛られない新しい現場管理を模索している。現場管理に関わる資格も取得し、次の段階へ進んでいる。
Live Our Journeysグループには、20代、30代、40代の女性メンバーがいる。それぞれの課題や未来の希望をシェアできる仲間がいる。彼女にとって、とても良い環境だと思っている。
私は楽しみにしている。
本人もまだ気づいていない潜在能力が、現場を変えていく未来を。
Live Our Journeysで働くということは、自分の過去を、誰かの望む人生のために使うことだ。
圭那さんは、自分の遠回りを、これからの現場の未来に変えようとしている人だ。
Live Our Journeys──かなわない夢はない、望む人生を手に入れよう。

