仕事を通じて、自分を作り続ける人
池原純一さんは、エルハウスの代表取締役でありながら、今も現場を離れない人だ。
20代は東京でエンジニアとして働き、20代後半で地元・諏訪に戻った。地域の工務店で働き、その会社の倒産を経験し、30代中盤でエルハウスに入社した。現場監督、取締役、代表取締役。肩書きは変わっても、池さんの中心にあるものは変わらない。お客様の暮らしを想像し、間取りを考え、現場で夢が形になる瞬間に立ち会うことだ。
現場で家を考え続ける人
多くの人は、代表取締役になると現場から離れていく。会社を見る。人を管理する。数字を見る。それも大事な仕事だ。でも池さんは、お客様といつまでも間取りを考えていたかった。家づくりの現場で、お客様の望む人生に寄り添っていたかった。
Live Our Journeys は、それを可能にした。
仕事とは、お金を稼ぐために60歳まで続けるものではない。人生の終わりに向けて、自分を作り上げていくために続けるものだ。池さんにとって家づくりは、まさにその仕事なのだと思う。
エルハウスがこれまでお引き渡ししてきた約1200組のオーナーさん。その多くの現場を、池さんは見てきた。自ら間取りを考え、200家族を超える暮らしを形にしてきた。長野県でも稀有な、現場の生き字引のような人である。
遊ぶように働く
そして池さんは、誰よりも「遊ぶように働く」を体現している。夏は信州のアルプスへ。冬は雪山へ。天気を見て、休みを決め、山に入る。仕事と人生を切り分けない。山を歩き、自然を読み、身体を整え、帰る場所の意味を知る。その経験が、また家づくりに戻ってくる。
「山が見えるところに住みたいんです」
移住を考えるお客様がそう言った時、池さんはそこで終わらない。
「その見たい山は、何という山ですか」
この問いが、池さんそのものだ。諏訪の山を身体で知っているから聞ける。現場を知っているから聞ける。その人が本当に望んでいる暮らしなのか、SNSやインターネットで見た憧れの言葉なのか。その奥にある人生を、池さんは静かに見ている。
一人になってもやり続ける覚悟
2020年9月、前オーナーの心身の病気をきっかけに、私たちはエルハウスを引き継いだ。2025年7月24日、Live Our Journeys が始まってからも、池さんはエルハウスの代表として立ち続けている。
池さんにとって、役員とは偉い人ではない。一人になってもやり続ける覚悟を持った人だ。社員を上から動かすのではなく、それぞれが自分の得意な分野で勝手に働ける環境をつくる。それが池さんの考えるスイミー型組織であり、Live Our Journeys の働き方そのものだ。
数えで7年に一度の御柱。その役員を引き受けることも、昔の池さんなら面倒くさいと思ったかもしれない。でも今の池さんは、地域の中に自分を置き、諏訪で生きる一人として、その役割を引き受けようとしている。
一人になってもやり続ける。
それは、会社を守るという意味だけではない。池さん自身が、仕事を通じて自分を作り続けるという覚悟でもある。
池さんは今日も、山を歩くように現場を歩く。お客様の言葉を聞き、山の名前を聞き、図面を見て、暮らしを想像する。代表取締役でありながら、一人の建築士であり、一人の現場監督であり、一人の伴走者であり続けている。
Live Our Journeys──かなわない夢はない、望む人生を手に入れよう。

