静かな安定感で、未来を形にする人
さきなさんは、サイエンスホーム諏訪店の店長であり、インテリアコーディネーターであり、今も大学の建築科で学ぶ現役の学生でもある。
私は、さきなさんを見るたびに思う。
人は、静かに強くなっていくことができる。
東京での1年、信州への帰還
長野県伊那地方で高校まで過ごし、学生時代は東京で過ごした。就職活動の時期はコロナと重なった。人の住まいに興味を持ちながら、Uターンでの採用活動は思うように進まなかった。
そこで、さきなさんは即決した。
就職活動に見切りをつけ、まずは1年、東京で働くことを決めた。その判断は早かった。遠回りに見える。でも、その1年があったからこそ、社会人としての経験を持ってエルハウスに出会い、信州に帰ってくることになった。
木の家を、感覚として伝える
サイエンスホームの家は、木の家だ。
柱や梁が見える。ひのきの香りがある。完成した時だけが一番きれいなのではなく、年月が経つほど木の色が深まり、家族の時間と一緒に味わいが増していく。
さきなさんは、その変化を感覚として伝えられる人だと思う。
インテリアコーディネーターとして、照明、色、素材、空間の見え方を考える。店長として、お客様の不安や迷いを受け止める。大学で建築を学び直しながら、知識と感覚の両方を育てている。
ブログには、諏訪湖の景色や、ひのきの香り、家づくりで決めることの難しさが出てくる。観光ではなく暮らしとして信州を見る目があり、お客様の決断を急がせず、前に進むための伴走をしようとしている。
静かな安定感が、未来をつくる
私は、さきなさんを店長に任命した理由の一つに、精神的な安定力がある。
誰かにどう思われるかで大きく揺れない。日々の課題に一喜一憂しすぎず、淡々とやるべきことを進める。
スキルはまだこれから伸びていく。周りに助けてもらいながら実力をつける意味でも、店長という役割は最高のトレーニングになる。
本人も、店長職を受ける時に、自分の未来について書いてくれた。
将来的には、会社に雇われ続けるだけではなく、個人事業主になったり、自分で組織を作ったり、いくつかの事業を持つようなイメージがある。どんな分野であれ、自分が価値を届け、それを形にしていく存在になりたい。
この言葉を見て、私は嬉しかった。
正確には、独立したいという言葉だけが嬉しかったのではない。これからの働き方は、雇う側と雇われる側に分かれるだけではない。人が自分の価値を持ち寄り、必要な時にチームになる。Live Our Journeysは、その最先端をつくろうとしている。さきなさんの独立心と、時間軸・空間軸を広げて未来を見る感覚が嬉しかった。
まだ、はっきりした輪郭ではないかもしれない。でも、ぼんやり見えている未来の記憶がある。女性、起業、教育。日常の違和感を問いに変え、誰かの役に立つ形にしていく未来がある。
Live Our Journeysで働くということは、会社の役職に自分を閉じ込めることではない。今の経験を、未来の望む人生の原因にしていくことだ。
伊那で育った時間。東京で過ごした学生時代。コロナ禍の就職活動。信州へ戻る選択。木の家に関わる仕事。インテリア。大学での学び。店長としての挑戦。
さきなさんは、それらを静かに積み上げながら、自分の未来の記憶を形にしようとしている人だ。
Live Our Journeys──かなわない夢はない、望む人生を手に入れよう。

