見えない構造を、未来につなぐ人
滝沢さんは、派手な言葉で自分を語る人ではない。
でも、私はそこに滝沢さんの強さがあると思っている。
カメラの中の、見えない精密
幼少期は金沢で育ち、高校は松本の県ヶ丘高校へ進んだ。その後、金沢大学大学院で電気電子システムを学んだ。レーザーのノイズ、電気回路、数学、物理。社会に出てからは小型モーター設計に携わり、カメラの中で動く、見えない精密な部分を扱ってきた。
住宅業界から始まった人ではない。
でも、だからこそ見えるものがある。表に出るデザインだけではなく、見えない内部の構造。感覚だけではなく、根拠。勢いだけではなく、設計。彼は、目に見えないところに手を抜かない人だ。
1.01の複利を、静かに積み上げる
エルハウスとの出会いは、自分自身の家づくりだった。自分の家を考え、建てる経験を通じて、住宅設計に興味を持った。家づくりは、図面や数字だけでは終わらない。そこに住む人の暮らしがあり、未来があり、毎日の安心がある。そのことを、自分の人生で体験した人だ。
入社した時、住宅の仕事は初めてのことばかりだったと思う。現場で覚え、図面で考え、お客様と職人さんの間で学びながら、自分の役割を少しずつ増やしてきた。
そして、建築士試験に合格し、建築士になった。
これは肩書きの話だけではない。住宅業界の外から来た人が、自分の経験を捨てずに、現場と設計と申請を学び直し、資格という形にしたということだ。1.01の複利を、静かに積み上げてきた人だと思う。
2026年4月1日からは、エルハウスの取締役になった。主に担うのは、お客様の契約後から引き渡しまでの仕組み化だ。
家づくりは、契約して終わりではない。むしろ契約してからが、本当の伴走になる。図面、申請、仕様、工程、現場、引き渡し。そのすべてで信頼が積み上がっていく。
私は、AI時代にこそ、滝沢さんは本当に活躍する人だと見ている。
AIは文章も作る。図も作る。計算もする。でも、現場で何が起きるのか。構造上どこにリスクがあるのか。お客様の不安がどこで生まれるのか。そこを見抜き、仕組みに変えるのは人間の役割だ。
壊すことで始まる未来、残すことでつながる未来
コミコミ解体専科の店長としても、滝沢さんらしさが出ている。
解体は、ただ壊す仕事ではない。土地を買う人、新築を考える人、家を受け継いだ人にとって、解体費用が見えないことは大きな不安になる。何にいくらかかるのか。何を先に考えればいいのか。どこまで壊し、何を残すのか。
そして、すべての建物を壊せばいいわけではない。
耐震性能を高めて次の世代に渡す道もある。壊すことで始まる未来もあれば、残すことでつながる未来もある。そこを感情ではなく、構造と安全とお金と暮らしから判断する。彼の役割は、そこにある。
高校時代から続くサッカー、地元チーム、ウルトラトレイル、DIY。彼の暮らしには、自分で動き、自分で作り、自然の中で自分を試す時間がある。
仕事と人生が切り離されていない。
Live Our Journeysで働くということは、役職をもらうことではない。自分の過去の経験を、今の誰かの未来に役立てることだ。
滝沢さんは、見えない構造を見ている。その構造を、次の人生につなげようとしている人だ。
Live Our Journeys──かなわない夢はない、望む人生を手に入れよう。

